わよみの個人セッションについてまとめているシリーズです。
その1:どんな方にどんなセッションを提供しているかの基本情報を主に
その2:セッションの進め方の導入部分
とまとめてきました。
今回は中核部分。セッションのメイン部分です。
セッションの進め方2:未来を描く
その2でヒアリングをしながら、セッションの目的とその本質を探し出すということを行うと前の記事で書きました。
まとめてみると、
セッションの目的というのは、目の前にある引っかかっていることを解消すること。
目的の本質というのは、その引っかかっていることを解消して何を得たいのかという未来につながるもの。
になります。
例えば、
ダイエットしたいという思い。これは血圧が高いとか、いろんな数値がやばいという目の前の問題を解消するための方法です。綺麗になりたいから、欲しい服が着たいからという理由もあるでしょう。
なんで正常値にしたいかと掘り下げていくと、「正常値になる→健康になる→元気でやりたいことができる→笑顔で毎日楽しく過ごせる。」
もしかしたら、「正常値になる→痩せる→かっこいい服が着れる(綺麗になる)→モテる。」
かもしれません。
この事例では、痩せる(正常値になる)ということが目的で、ダイエットはその手法。
真の目的は毎日を元気で楽しく過ごしたい。モテたい。というような未来
になるのです。
ここでセッションのメインの部分。
真の目的に対して、具体的にどうやって取り組むかを一緒に作り上げます。
ここからはテーマによって使うツールが異なります。 今回は一番使うことが多いフューチャーマッピングを使って未来への取り組みを具体化していくことについて書いてみます。
フューチャーマッピングとは、利他の心を用いることで視点を高め、自分の今までの枠を楽々超えてしまうプランや理念を作ることができるパワフルでイノベーティブなツールです。
フューチャーマッピングのオフィシャルサイト
オフィシャルサイト内でのファシリテーター紹介 大田知美のページ
このツール、生み出された時は「全脳思考」という名前でした。 私は2010年から正式にファシリテーターとして個人セッションや企業での会議などで使っています。 徐々にヨーロッパ、中国、そしてアメリカと世界でもアンテナ感度の高い人が使い始めフューチャーマッピングという名前に変更された日本発のすごいツールなのです。
私自身、初期からファシリテーターとして関わり丸5年。かなりの数のフューチャーマッピングチャートを書いておりますが、驚くようなアイディアが出ることに加えて、実現度の高さがこのツールのすごいところだと思います。
(フューチャーマッピングの概念図)
簡単に説明してみると、
誰か一人を幸せにするための物語を創っていきます。 創った物語には、目的を達成するための行動のヒントが隠されています。これは深層心理とストーリーが持つ力を使った手法です。
先ほどのダイエットの事例で説明してみます。
ダイエットの手法を考えていくときに、誰かを幸せにするための物語を考えていきます。
このとき、ダイエットのことは忘れてしまって大丈夫です。
その物語から具体的な自分の手法や行動計画などを現実と結びつけながらどのようなダイエットへのアプローチがあるかを発想していきます。
出来上がったときには、自分オリジナルのプランが完成しているというわけです。これがとてもパワフル!です。
このチャートを書く時に、最初のヒアリングの時間が役立ちます。 ヒアリングの時間は言うなれば、チューニングを合わせている状態。 ハーモニーを作り上げるのがこのチャートを書く作業。
私がフューチャーマッピングのセッションの時に気をつけていることはただ1つ。
「自分の見えている未来だけが絶対ではない」
と、常に思うことです。
少し具体的に説明してみます。
物語を書いているときから、私たちファシリテーターは「あっこれはこういう意味になるのかな?」と、具体的なダイエットの手法について考えることができます。これはファシリテーターとしてのトレーニングや、それまでの経験によって培われた能力とも言えます。
その考えの方向にクライアントの方を誘導するということができてしまいますし、無意識にそちらに誘う方もいます。(自分がクライアント側になった実体験から)
答えが欲しい方にはそれでいいかもしれませんし、それもファシリテーターの色だと思います。
誘導したり自分の見えているものを強く表現することについての是非を言いたいわけではありません。どのような形であっても、その場にいる人たちが欲して選んだ結果であるので是非ではないというのが私の立ち位置です。
様々な形がある中で私は、クライアントの方がご自身の中から答えを見つけることが重要だと考えてセッションをしていますし、時間がかかっても見つけることはできると信じています。
そのため自分が感じたことを押し付けないようにと意識しています。
これは自分自身がファシリテーターに強く誘導されたと感じたセッションを受けた後に、なんだか自分の未来ではないような気がして、せっかく時間をかけたそのセッションで見えてきた内容についてやる気がなくなったというもったいない体験が元になっています。
ご自身から生み出すため、深く思考が必要なテーマの場合には時間がかかることもあります。
今までの経験則で、時間がかかってもその後の進みやすさは格段に違いますし、驚くほど大きくしかし本質的な結果につながり、その後が加速することがほとんどです。
ファシリテーターとして「自分の見えている未来を軽々と超える未来がこの場に出現する」と信じきっているんです。
だって、誰もがすごい可能性を秘めていて、私はそれを生み出すお手伝いをさせていただくだけなんですもん。
今回は手法の概要と、心構えについてまとめました。
自分を活かして、未来を創りたい方のお手伝いができたらとても嬉しいです。
詳細とお申し込みはこちらから
http://wayomi.com/personalsession