大阪出張には2冊の本を持って行きました。
その中の1冊
少し前に購入していたKFG蹴球文化論 壱 〜革命蜂起編〜
会うたびに私の腹を揉んでくる素敵で面白く、とってもいい人な赤い人「ロック総統」を中心とする錦糸町フットボール義勇軍の本です。
というか、この表紙がですね、普段はブックカバーしない私ですが、新幹線で職質でもされたらあれなので(笑)可愛くして持ち歩きました。
じゃじゃん。
感想の前に、自分のサッカーを見るようになったきっかけを少し書いておいたほうがいいかな。
サッカーとの関わりといえば、日本でJリーグが開幕した時も知っているし、カズ選手は少し年上で、あんな歳からブラジルにサッカー留学に行く人がいるんだ!って驚いたし、キャプテン翼の連載スタート当時10巻くらいまでは買っていたし、ワールドカップに日本がでるなんてまだまだ先だと思っていたので、初めて出場が決まったときは、すごいなー!って嬉しく思ったし。
でもそのくらいです。試合を見に行くこともなければ、テレビでの観戦は、時間が取られるからみない。そもそもテレビでやっているような時間に家にはいないことがあたりまえ。
私の生活の中に、サッカーはほとんどありませんでした。
そんな私が出張中に応援のみならず、スタジアムが見たいからという理由だけで一人で観戦に行くようになったきっかけは、何度もお誘いをもらっていたのに、その日は仕事の予定もなく、なんとなくたまにはいいかと夫と夫の同僚や先輩たちと(半ば無理やり(笑))観戦に連れられて行ったこと。そこで体験したものは、右肩上がりに成長していると思っていた地元のチームのJ2リーグからの降格でした。
「ちょっと!!だめじゃん!来年からちゃんと応援するよ!!」帰ってから夫に言ったことを覚えています。
サッカーを「観戦」することよりも、地元のチームを「応援」しなきゃ!という形から始まったのです。
という、Jリーグをほとんど知らない私が応援をはじめて、感じた疑問「応援のあり方」や「ブーイングの不思議」とか「西洋かぶれ」みたいなことがじゃんじゃか書いてありまって、だよねーだよねー!普通にそう思うよねー!って読み進めました。
といっても、そういうことに文句をいうだけの本ではありません。
日本のサッカー文化がいつまでも他国の真似をしているだけじゃだめなんじゃない?と。日本独自の文化をサッカーにも入れれば、もっと広くなるし、サッカー自体も盛り上がるんじゃない?ということを提案し、視点を増やすことで楽しみも増えるということを語りかけてくれている本だと思いました。
地域や企業との関わり方という視点も、きっとこれからの続きにもたくさん出てくるんだろうなー!って。二巻も楽しみです。
少し前まで、原理主義ってよくわからなかったんです。自分が地元チームの応援から入ったからだと思います。
ただ、今年ゼルビアがJ2リーグに戻ってこれて、いろんな方に声をかけてもらうようになってわかることは、J1史上主義(ヨーロッパ史上主義)って多いんだなーってこと。
チームや選手が、がんばって上を目指すのはもちろん当たり前のことだと思うんだけど、J2に上がってきたから、見てやるよ的なことを言う人もいて(そこまであからさまじゃないけど(笑))、あぁ総統が言ってる原理主義者ってこういうことなのか!と遅ればせながら少しだけ体験している気がします。
こういう人は、こういう見方しか知らないんだろうなぁ。でも私はそういう見方を知らなかったから、それも知れてよかった。見方を増やすだけでもっともっと楽しくなると感じました。
「いまここにあるサッカーを愛せ」
いまここにあるありかたで。やりかたで。頭をつかって。
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そんな私のロック総統との出会いは、来年から応援するよ!って言って応援を初めてわずか4試合目。2013年3月31日JFL第4節 野津田でのホンダロックSC戦。試合後のお花見の席でした。
まだほとんど知らない人ばっかりだったのに、お誘いいただいた花見に参加したら、目の前にケツバットして遊んでる赤い大人がいて、頭の中に????と。だってどんな人かも知らなくて、相手チームとも飲むんだねーって思っちゃいましたよ(笑)
楽しかった帰り道、真っ暗な山道を歩いていたらその真っ赤な人と一緒になり、わーわーお話しながら、一緒に下山して町田まで一緒にバスで帰った気がします。いや、バス停で別れたかな。覚えてないや(笑)
ロック総統がどういう方か知らずに、いきなり会話から入ったという今考えても高地トレーニングのようにいきなり革命を浴びた私は原理主義になりそこねただけなのかもしれません(笑)
サッカーってJ1がいちばんでしょ?
って、思っている人に読んでほしい。他の考えもあるかもよ。
自分の人生にとっても、何がいちばんなのか。何が「いい」のか。
打破するきっかけにもなる本だと思います。