まちだ女性創業スクールに思う5

まちだ女性創業スクールのスタートに合わせて自分の起業、いやこれまでを振り返っているシリーズ 最終回のその5です。

まちだ女性創業スクール外

その1では、会社員を辞めてからフリーへ。そして起業へ向かおうとするも別のことを始めるまでを。
その2では、創業塾を受講したこと、そこから経営の勉強を始めた経緯
その3では、経営の勉強を始めてからひと段落するまで
その4では、自分で仕事をしようと決めてから会社を作り今までのこと

について書いてきました。

その5は最終回として、いろいろとやってきて感じていることと、これからのこと、について書いてみたいと思います。

自分のことになりますが、2015年になり、今までのいくつかのお仕事を手放しました。

というのも私にとって春夏秋冬理論という12年周期のライフサイクル論で今はスタート時期、冬2年目のタイミングでもあることから、改めて自分自身の価値をどう活かすか、組織として動かしていくにはどうするかということを考え仕組み作りを行なっていきたいと考えました。

次の収穫時期には私も50代半ばになります。
ここで丁寧に育てるものを作り上げたいなと思ったのです。

4,5月といくつかのお仕事をこなしながら、考えて考えておりました。

6月くらいになり、さていろいろと仕掛けていくよ!と思ったところで、強制的にストップがかかりました。

というのも、体の不具合が見つかり検査ばかりの毎日に。

もしかしたらすぐに手術かも・・と言われていたこともありお仕事を入れることができなくなっていました。

ここでわかったことは「体が資本」

特に私は一人でやっているので、自分が動けなくなると途端に何もできなくなります。
そしてストレスが一番体に悪いし、うまく付き合うことが私たちには必要だということも。
ストレスを受けるも受けないも自分次第であるのですが、受けた時に流すことも必要。
体にためないことが何より健全な思考と体に一番大切なんだなとしみじみ感じました。

今年の春先に考えていたことも主体的な社員を作ることで、それを深めていくと「誰もが幸せになるための取り組み」につながっておりました。

さらに今回のことを受けてストレスマネージメントのために自分が体験して効果があると感じた取り組みを広めるための事業の準備を進めています。

起業について振り返ってみると、当初は誰かや何かのせいにしていることが多かったと思います。
15年経ってみると、誰かや何かのせいにできることはないということがわかります。そして誰かや何かのせいにしていると運も向いてこない。

若い時から趣味の仲間は経営者が多く、会社員のころも経営者300人以上の前でお話をさせていただいたり、数百名の集う会の企画運営をしてきたり、その場をまとめる役をしてきたことから経営者の方々との交流は人一倍ありました。

そのみなさまに共通しているところが、誰かのせいにしないこと。そしてみんなエネルギッシュで前向き。おべんちゃらを言うわけでも、取り繕うでもなく、本音を受け止めて本音で話す。

そういう方が多いように思います。自分で考え自分で決めて自分で動き始める。周りを巻き込む暑さを自分の中に持っていること。

起業ではありませんが、かつてとある著名な方の会社に入るかどうかでその著名な方との面接までいきました。ほぼ入社で決まっていたのは、そこまでの当たり障りのない会話から推察できます。最後に「この会社でやりたいことはなんですか?」と聞かれました。

その時にいろいろやりたいことはあったのですが、「何を言えば正解だろう?」と考えてしまい何も言えなくなってしまったんですね。

今考えるとなんでもよかったんだと思います。稚拙でも、壮大な夢でも。

起業の理念を大きな船だとするならば、そこに乗る人はその理念をわかってさらに自分の夢をそこに重ねて行ける人が最適であることは今ならわかります。
この答えに答えられなかった私はこの船に載せるにはちょっと不安を感じられたのでしょう。
結局その面接はそこまで行って落ちました。その一言が出なかったからだと後に気づきました。

思いを表現することは本当に大切なこと。
何年かかかってわかってきたことです。

女性が仕事をするというと家族と切り離すことは難しいですよね。私自身は実家にいるときからフリーでやっていたので、実家からはなにも言われませんでした。

パートナーは、やりたいようにやっていいと言ってくれているし実際見守ってくれているのでひたすら感謝です。

家事もできる時にはやるけど、できない時にはやらないし、土日も事務所に出て行ってしまったりしています。その反面、相手に合わせられるときは合わせることや、一緒の時間を作ることは意識しています。同じものを食べて、同じ空間でコミュニケーションすることはとても大切なことだと考えているためです。

ここまでいろいろ書いてきましたが、この15年。その前も含めると大学時代から仕事をし始めたので25年。高校時代の郵便局のバイトですでに事務方を経験し、電話の応対や集計表の作成をしていたので、そこからスタートするならもう30年です。

 社会人として働いている中で、半分がフリーになってからになりました。振り返るとつまづくことばかりですし、すっ転ぶことばかりですが、それでも楽しく毎日生きています。

やってよかったなー!って思うことしかありません。

今、町田で様々な事業で起業している仲間達と一緒にいられる環境になって、一人で抱え込まずに相談できる仲間や先達、プロフェッショナルな方とのつながりは本当に贅沢だと思っています。

そして仲間の話を聞いても誰一人として同じルートで起業した人はいないし、起業してからも同じルートの人はいないんですよね。

自分の道を自分で作っていくことが幸せなのかもしれません。

自分もまだまだ成長中ですし、楽しく新しい取り組みもやっていきたいと思います。今回の振り返りはとてもいいきっかけになりました。

ここまでお読みいただいた方がいたらありがたいです。

来週は、まちだ女性創業スクールの最後の日。事業プラン発表の日です。
私はアドバイザーとして参加させていただきます。

どんなプランを伺えるのか楽しみです。自分の経験がお役に経つようにアドバイスできるようにがんばります。