まちだ女性創業スクールに思う2

こんにちは。まちだ女性創業スクールのスタートのタイミングで自分の起業を振り返っているシリーズその2です。

まちだ女性創業スクール外

その1では、フリーで仕事をするようになった経緯と、高齢者向けパソコン教室で起業したくて創業塾に行ったのに、派遣社員になり、経営の勉強をするようになったという前のところまでを書きました。

http://blog.wayomi.com/archives/678

今日はこの続きから。

実は少し時間軸が前後しています。

派遣社員になったのは、結婚することがきっかけでした。
結婚が決まり、一緒に住み始めるときにIT関連のお仕事は一旦一息いれることにしました。

お家も整えたいし、としばらくは家にいる日々。
しかしそこでわかったのは、自分は仕事をしていないとだめなタイプ・・・専業主婦不適合な自分でした。
ものの2ヶ月も経つと暇で暇でイライラマックス!

朝ご飯とお弁当を作り夫を見送り、洗濯と掃除をしても所詮二人分。あっという間に終わります。
一箇所ずつ綺麗にしたりしても大して広くない家。すぐにやることはなくなります。
ホームページ作って遊んだり、ブログやmixiしたりで1日が過ぎていきます。
夕方からは夜ご飯を作って夫を待ちますが、もともと料理はしていたのでそれもさほど時間がかかるわけでなし。
もともとある本を読んだり、カフェにも行ってたのかなぁ。
写真を撮っていたので、カメラを持って撮影散歩にはよく行っていました。

贅沢な日々ですが、あっという間につまらんと思うようになってしまったんです。

さて、どうするかと考えたら働け。ってことなんですが、「仕事もしたいけど、30も半ばで子供もそうそう先延ばしにはできないタイミング。」という悩ましいお年頃(と思い込んでいた)だった当時の私。

正社員ならギリギリ転職できるかどうかの年。かなり難しいかも?でも入れてもいきなり産休というのも・・・と躊躇し、フリーのお仕事を再開しようかと思ったものの、IT関連のインストラクターは価格が暴落していたことも一息いれた理由だったので少し考え、ならばと派遣社員で少しやってみるかと思ったのでした。 事業をやりたいと思っていたのでお金を貯めることもできるしと思ったこともきっかけでした。

ほどなく決まった派遣先。初日に出勤しようとしたところタイツを履いた瞬間に「ぎっくり腰」で起き上がれなくなり、そのまま病院送りに・・・こういう「サイン」があるんだなと思うようになった最初のわかりやすい出来事だったように感じます。
というのも、この派遣先では、ストレスで動悸がひどくなったり、しまいにはめまい外来などに行くようになるのですが、それはまた興味がある方がいたらそのうちに。

 

さて、派遣社員として働き始めたころ知ったのが女性向けの創業塾。ちょうど1,2ヶ月後からスタートといういいタイミングでした。以前から考えていた高齢者向けのパソコン教室の事業を形にするために必要なことが学べると思って参加を決めたのでした。

余談ですが、創業塾に行き始めたタイミングで写真の個展もして、そのあたりで入籍して各種手続きを行うという、今考えるとすごいドタバタの数ヶ月でした。なんでそんな時に一気にいろいろやったのか。
後から見ると、この時期は春夏秋冬理論では春2年目の月は夏時期の数ヶ月。その先へ向けて勢いよく伸びている雰囲気が超納得でした。春夏秋冬理論の話もまた今度。

 

話を創業塾にもどしましょう。
この創業塾では、ビジネスモデルの作り方(当時は事業計画書の作り方という言い方だったと記憶しています。)や、融資の受け方、マーケティングなどのビジネスの基本のきを学びました。
一般的な創業塾の内容です。

このときの私は、やりたいことがかなり明確で経験もある分野だったこともあり、ビジネスモデルも組み立てやすかったことを覚えています。先生方からもこれはすぐにできますね。ぜひチャレンジをという言葉を何度もいただきました。

にもかかわらず!なぜやらなかったのか。理由は2つ。

まず1つは、お金の面。
先述した写真展で1度だけ講義を休んでいます。それが「資金繰り」のところだったんですね。

パソコン教室をやろうと思っていたので、教室を借りること、パソコンを導入することで数百万から一千万くらいの融資が必要になる計算でした。(場所とどんなパソコンを導入するかによりますが)

今考えれば、事前準備を進めて補助金等で最初のまとまった金額の融資額は減らせるし、全額融資を受けても、きちんとやっていけば数年で返済できる金額だと思います。機器に関しても、リースを使うことで初期導入費を減らすだけでなく、修理や新しい機器導入ということリスクにも対応しやすくなるなど、いろいろな手があることがわかります。
知らないことならプロに聞けばいい、手段はいくらでもあります。それもある程度までは無料で。

しかし、そのときの私は、授業にも出ておらず、よくわからない分野のことだし、さらに自己資金もあまりないしなぁ。。。と、それらしい理由をつけて踏み切ることをしなかったのでした。 やらないための理由ですね(笑)

そしてもう一つのそれらしい理由は「もっと経営のこと知らないと、起業なんて無理!」と思っちゃったんです。

これは本当に今なら言える。馬鹿か!当時の自分!と。

創業塾の後、数ヶ月後に控えた結婚式の準備に時間を取られることが多くなってきました。
さらに家庭の事情があったこと、そして未来の子供のことなど、取らぬ狸の・・・をいろいろ考えて「経営関連の勉強をして資格を取った方がいいんじゃないか」という結論に至りました。結論ちゃうねん。それ言い訳や!

まぁそんな可愛げのあった当時の自分ということでツッコミは入れつつ、まぁ仕方ないと思うことにします。実際その時は真剣に考えたことですし、それが自分の道だったわけです。

 

そして結婚式が終わって間もなく、時は晩秋。ツッコミを入れる未来からの自分の声は届くはずもなく、創業塾ではじめて知った「中小企業診断士」の資格を取ってみようかなと思い少し参考書を買って勉強を始めてみたのです。

 

次は、この勉強を通して今につながる出会いがあったりしたことをまとめてみます。

 

しかし、当時(もう10年近く前になります)パソコン教室の経営を始めていたらどうなっていたでしょうか。
地元に密着で続いているか、フランチャイズでガンガン広げているのか、はたまた潰しているか。

もしもはありませんし、やらなかったことも私の道。不思議と後悔はありません。
でもやっておいても面白かっただろうなとは強く思います。やってもやらなくても大差なかったんだったら、やったほうが得!って感じでしょうか。

そんな経験から、今は自信をもって、相談されると「悩んでるならできる方法考えよう!」と日々お伝えして一緒にできる方法を考えて実行するお手伝いなんかもしているわけです。