ランチパスポートについて少し考えたこと。

町田のランチパスポートの第四弾が発売されました。
このブログでも今でもアクセスが多い記事はランチパスポートのカテゴリーで掲載したものですし、町田のお店を紹介して栄えていくならとっても嬉しいぞ!と思っているのです。

 

しかし一つひっかかっていることがあります。
第三弾の時から気になってはいたのですが、今回も掲載店舗を見て

継続しているお店が少ない

ということです。

継続していないということは、営業効果が少ないと判断したと考えられます。

営業効果が低い=負担(費用・時間・人)が大きく利益が少ない。

ということかなと思い具体的に考えてみました。(モデルとしてはざっくりですが。)
1000円のランチ、原価を低く見積もって30%として考えると700円の粗利。
これが、500円で提供された場合粗利が200円。
単純に売り上げに含めない場合はそのまま同じものを提供した時の売り上げが減るということですし、差額を経費として考えるなら本来の粗利700円から200円を引いた500円がお店の負担、経費となると考えられます。(原価は変更なし、諸経費も原価に含まれると仮定)

経費処理する場合には、広告費として考えることが多いと思われます。
広告費月に5万ならと考えてランチパスポートに出したとすると
月に100食分は負担する心算だったということになります。
(10万円の広告費を考えると200食)

月に100食=平日というしばりだとして、月20日とすると1日5食まで(10万円の広告費の場合には10食)はこの値引率で予定の広告費としてやってみようと吸収できることになりますよね。

それを越えると、広告費がどんどんかさばる。ということになっていくのでしょう。
実際には赤字でない限り、ここまで単純な計算にはならない気もしますが、売り上げ減の場合でも、費用アップの場合でもお店の経営にプラスにはならない要因があるということの気がします。

これを一時的なものとして捉え、継続する気になるとすれば、私なら
「リピート客が増えること」が実績として出れば、継続すると思います。
結局売り上げは増えていくはずなので。

 

では、お客様の方としてはどうでしょう。

ランチパスポートがあれば行ってみます。安くランチが食べられるし、行ったことのないお店をしる機会にもなりますし。自分もそうです。

その後通うようになったお店がどのくらいあるか・・・もちろん0ではありませんが、正直パスポートがあった時には行ったけど・・というお店があるのも事実です。

安くいろいろなお店を試すきっかけになるのはいいことだけど、継続するかどうかは不確実要素が強いとすると、お店としては継続していく体力がないとなかなか難しくなるかもしれませんね。

個人的には「ランチパスポートのお客様ばかりになると大変なんだよねぇ」という話を聞いたことはあります。パスポートで食べに行ったところでそれを言われてもなぁと感じたことは正直あるんですよね。

 

発行元は売れた分だけ利益があるので一定数の売り上げさえあれば問題ないと思いますし、フランチャイザー側は基本的な契約があると思うのでこれも問題ないのでしょう。

と考えると、掲載店舗が継続しないという背景が少し見えてくるような気がします。

 

 

例えば、地の利が悪いお店の場合、きっかけのひとつとして考えたら悪くはないかもしれません。
逆に便利な場所で1日数回転、さらに中規模から大規模店舗の場合、コストがかさむ要因になることも考えられます。
また一見さんが増えた結果常連さんが食べづらくなるということもあるでしょう。
いいとか悪いという結論はでないのですが、継続性がない形は何か違う気がする。
そんなことを考えてしまい、気分的に今回のパスポートは購入できていないんです。