まちだ女性創業スクールのスタートに合わせて自分の起業、いやこれまでを振り返っているシリーズその3です。
書いては直し、書いては直し・・を繰り返していて時間がかかっていますが、いい振り返りになっています。
その1では、会社員を辞めてからフリーへ。そして起業へ向かおうとするも別のことを始めるまでを。
その2では、創業塾を受講したこと、そこから経営の勉強を始めた経緯
について書きました。
その3では、経営の勉強を始めてからひと段落するまでのことを書いてみたいと思います。
資格試験体験記のようになってしまいました(笑)
経営をもっと知らないと起業してもだめかも!と思った私ですが、創業塾で知った「中小企業診断士」という資格に興味をもちました。
勉強を始める前に、最初はどんな資格かなと思って数冊中小企業診断士について描かれている本を読んでみました。
「コンサルタントの国家資格」という資格らしい。
やたらと勉強範囲は広いのですが、情報収集をしていると広く浅くという雰囲気を感じてそれならばなんとかなるし、今後にいいかも!とチャレンジすることを決めました。
最初は独学でと思い、参考書を一通り揃えて勉強を始めたのですが、独学は難しいかも!とすぐに思うことになります。
理由は2つ。
1つめは「学び方を忘れてた」ということ。
付属高校を出ているため、高校受験まではがっつり勉強もしていたのですが、高校入学以降はバイトしたりバンドしたりと最低限のことはしたものの、受験勉強的なことはもうしていませんでした。おまけに社会に出てからも10年以上経っています。綺麗に学び方を忘れていたのです(笑)
2つめは理系だったということ。
中小企業診断士になるために必要な科目は7つあります。
1.経済学・経済政策
2.財務・会計
3.企業経営理論
4.運営管理(オペレーション・マネジメント)
5.経営法務
6.経営情報システム
7.中小企業経営・中小企業政策
この中で今までのキャリアで使えるものは1つ。
経営情報システムだけだったのです。
会社員の時にマーケティングの部署にいたことと、接客のインストラクターをして店頭に立っていたこともあるので、運営管理の一部は体感的に理解できるものの学んだ内容ではありませんでした。
大学の一般教養で法学はやっていたものの、そんなのとっくに忘れているし・・
と、比較的はじめてすぐにこれはやばい・・・と気づくことになるのです。
そして学ぶにつれ、この資格に必要な学びは広く浅くじゃなくて広く深くだったことを知り、さらに二次は記述式という難関資格であるとわかり、その割に専従業務がない・・・ということに途方にくれるのでありました。
餅は餅屋。試験のことを良く知っているプロに学んだ方が早い!と専門学校に通うことにしました。しかし、学校に通おうが、何をしようが、勉強の仕方を思い出すはずはありません。
それも理系の勉強では、基本的なことは記憶しますが、それをどう活用していくかという学びが多かったのですが、法律や経済はすでにあるものを丸暗記しておくことが求められます。
暗記方法、何かないかな・・・と思っていろいろ調べてたどり着いたのがマインドマップでした。
マインドマップはちょうど日本語の本が出た頃2006年終わりくらいに本を読み、2007年にミニ講座を受けるもののあまりしっくりこず途中で諦めたのですが、2007年の試験で1次試験の全科目が通ったわけではなかったので、2007年の末にきちんとした講座を受けました。
今考えると、何度も挫折したのに毎回気にかかり、やってみたら効果はありそうだと思えたことがやめなかった理由なのだと思います。
そして2008年からマインドマップを活用し、試験勉強にも仕事にも使えるようになってきてその力を実感します。
2008年、結婚してから続けていた派遣でのお仕事のチームが解散になります。
アメリカの企業が派遣先だったのですが、半年早くリーマンショックのあおりを受けていたことが後からわかります。
勉強を始めたものの、今度は収入がなくなり、さてどうしようと思っていたところで、運良く2つの業務委託先と出会います。
1つはセミナー講師の方のアシスタント。
もう1つは障がい者雇用を促進させる会社さんで、調査のまとめや、メルマガ執筆などコンサルタントの方のアシスタントというかなんでもやらせていただいて様々な体験ができました。
マインドマップという武器を手に入れ、仕事もなんとかなった翌年2009年に1次試験に合格。(7科目全部の合格ということです。)2次試験はNG。
そして迎えた2010年にターニングポイントを迎えます。
2次試験の受験資格は、1次試験を受験後翌年まで。
2010年の2次試験に向けて勉強を進めていました。
その2010年の春先に、その後すぐに2年弱お世話になった2つの業務委託先からの卒業をさせていただくことになりました。そこから2次試験まで集中しようと思っていたのですが、同じ頃に出会っていたフューチャーマッピング(全脳思考)との出会いで、自分のやりたかった方向を思い出すことになりました。
フューチャーマッピング(全脳思考)とは、利他の精神、物語の力を用いて、発想の枠を超えて未来を作れるものです。
言い換えると、視点を高く、遠くを見ることができるものなのです。
自分の未来を描くことを覚え、他人の未来を描くことをやり始め、チームや企業の方とのおつきあいが始まりました。
一方、2次試験の勉強も進めており模試でも常に合格圏内におりました。
ですが、この年の試験は不合格。
この時の選択肢としては3つありました。
1.翌年からの大学でMBAと共に資格を取得する。
2.また1次試験から受験をする。
3.資格試験の勉強をやめる。
この時に、「自分がそもそもどうしてこの受験を考えたのか」を思い出しました。
すると、「事業をしたかった自分」というものに戻ったのです。
自分で何かを生み出して社会の役に立ちたい。
ちょうど40歳になったとし。会社を卒業してから10年です。
試験に時間とエネルギーを割くよりも、実業に向かって動きたい。
動いておかないといけない気がする。
そんな思いが強くなってきたのでした。